イベント報告
2021年
-
12月13日(月) 古琴演奏会「時へ~Succession」 (サントリーホールブルーローズ)
-
ふたご座流星群が流れる夜空の下、去る12月13日、サントリーホール・ブルーローズにて、生風流 古琴演奏会「時へ~Succession」をお陰様で無事に開催することができました。
多くの方々にご来場いただき、温かい拍手を頂戴いたしましたこと、また時間を共有しながらライブ配信でご視聴いただきました方々にも心より感謝いたします。誠にありがとうございました。
コロナの時代にあっても、2年に一度のサントリーホールでの演奏会にお集まりいただき、古琴の音色に耳を傾けていただける機会を設けられました喜びはひとしおです。
演奏会の準備は3月からスタートしました。初めて参加する方々は毎月の演目練習以外にも個別レッスンを受けて技術の上達に励みました。また経験者の方々は3パートコード同時進行の演目に初挑戦しました。毎月、総合練習以外にも、更に自主的にグループ分けの練習において技術を磨きました。演奏会に向けての練習の日々の中で、ひとりひとりが、一層、古琴に魅了されたことでしょう。
演奏会の幕開けでは、藤井絵理香さんの和太鼓の迫力が、9名の演奏者と来場者の心を一気に一つにまとめました。続いて100年以上の歴史と伝統のある丸三ハシモトの絹絃を使用した古琴で「憶故人」と「流水」を演奏しました。その音色は聴く人の心に深く染み入ったでしょう。
古琴と簫の演目「龍朔操」では異郷に思いを馳せ、古琴と二胡の演目「平沙落雁」では悠久の時を味わいました。演奏会の最後の演目として、来年の皆さまのご健康とご多幸を願って、「白雪」と「White Christmas」を贈りました。
タイトル「時へ~Succession」に込めた想いのとおり、時空を超えて、古琴の伝統曲が若い世代に引き継がれていくよう願っています。